【6日目】
流石に旅の疲れも出てきたころで、この日はのんびり移動dayだ。
なんせ、これまでの五日間はキャンプ道具など大きな荷物を抱えながら1日約2万歩、歩いてきたんだから。
ツェルマットでお買い物
電車は昼からだったので、のんびりとツェルマットの町でお土産を探すことにした。
ツェルマットには普通のお土産屋さんから、登山道具、ロレックスなど様々なお店がたくさんあった。
スイスは物価が高いからお土産は買わない!と思いつつも、私にはスイスで絶対に買う!と決めていたものがあった。
そう、それはビクトリノックスだ。
登山やらキャンプやらが趣味ということもあって、以前からアーミーナイフが欲しいと思っていた。せっかく本場のスイスまでやってきたのだから、絶対に手に入れるぞ!と意気込んでいた。
売り場には日本で見ないほどの多くの種類のアーミーナイフがおいてあり、用途によって欲しいナイフを選ぶことができた。値段や用途を吟味しながらようやく「ビクトリノックス クライマー」というはさみやナイフや缶切りやらを詰め込んだ商品を買うことに決めた。
彼も商品を見るうちに欲しくなったのか、喜んで買い、名入れまでしてもらっていた。
これはせっかくスイスで買ったから、一生ものにするんだ!と彼と誓いあった。
そしてその誓いが守られることはなかった•••(後述)
お土産を買い終わると、氷河特急で食べるものや飲むものをおなじみの「COOP」で買い込み駅へと向かった。
氷河特急に乗車
氷河特急はツェルマットからサンモリッツを約8時間でつなぐ特急列車だ。特急といえど時速は平均約35kmと遅く世界一遅い特急列車と言われている。
大きな車窓から流れてくる景色を楽しみつつ車内でコース料理も食べられる、ゆったり過ごせる優雅な列車だ。
優雅な旅と思いきや・・・
だが、この日はあいにくの雨。数々の見どころもやはり雨だと楽しみも減る。
周りのセレブらしき老夫婦たちはコース料理とワインをお供に優雅におしゃべりだ。
雨でも楽しめるのが優雅特急の強みであるが、私たちは移動目的の乗車なのでコース料理も食べない。ウェイターが飲み物は?と声をかけてきたが、こっちはCOOPでちゃんと仕入済みなので丁重にお断りした。
相席は中学生くらいの男の子一人。彼も料理は食べないようでそれが唯一の救いだ。
本当はコープでたくさん買ってきたお菓子を盛大に広げたかったが、そんな雰囲気でもなく、そそくさとお菓子を食べた。
移動に疲れてきて、ドリンクくらい頼もうかと思ったが、乗務員のおばちゃんは我々を無視してくる。机の上にドリトスを乗せているので相手にしてくれないようだ。車内ですれ違うときに肩パンされたので、嫌われてたのかもしれない。
別に乗車賃は払っているのだからいいのだが、隣で優雅にされるとやりづらく、セレブな特急列車の旅はまだ私たちには早かったようだ。ま、最終的にどうでもよくなってドリトスをバリバリ言わせて堂々としていたが。
そうこうしているうちに通過地点のクールという駅に着いた。サンモリッツまで乗るセレブ達とはここでお別れだ。
クールからの電車を乗り換え、本日泊まるマイエンフェルトに行く。
夜はドイツで食べそびれた憧れのウィルスト(白ソーセージ)を食べた!
次回は、(平和な)マイエンフェルト編!